節税の考え方~プレミアム付商品券と重ねて考える~

税金の話

こんにちは、首が治った税理士の磯谷です。

うれしいので早速、鉄棒の周りにいます。

正しいポジションで懸垂しています。

 

ところで、今回は「節税の思考」について。

 

経営していてもプライベートでも、「確実なる得」というものは、そうそうあるものではないと思います。

 

だいたい、見返り(代償)があったり、トータルでみれば「それほんとに得?」みたいなものが多いです。

 

とはいえ、利用できるものは少なからずあるし、活用したいです。

このあたり、思考の優先順位をはっきりさせて、うまく活用していきたいです。

 

プレミアム商品券を買ったわけなのですが、そのときに節税の考え方について思うところが出てきたので、記録するのだ。

 

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プレミアム付商品券買ったよ

「プレミアム付商品券」。

 

皆さんご存じでしょうか?

 

そうです、こういうやつです。

 

 

ドグシャってなってますが、概要はというと

①目的

消費税率の引上げが家計に与える影響を緩和するとともに、地域の消費を下支えするために交付

②購入可能対象者

・2019年度の住民税(均等割)が課税されていない方
・2016/4/2~2019/9/30までの間に生まれた子供がいる世帯
③綴り構成
1冊につき5,000円分(500円券×10枚)
④販売価格
4,000円/冊

⑤販売期間と利用可能期間

2019/10/1~2020/3/1(約5ヶ月)

⑥注意点

・おつりは出ない
・販売店舗が郵便局とか指定の販売場所に限定
・対象外がある(税金・公共料金支払い、事業活動上の仕入れなど)
・その他ぽろぽろ

 

など、少々注意は要りますが、総じて20%お得となるものです。

 

制度趣旨などを考えると正直、全面的に喜ばしいものではないのですが、しょせんは税理士の磯谷でございまして、該当者となっていたものですから、長いものに巻かれた次第です。

 

お得なものを活用するときの思考

長いものに巻かれているくせに偉そうなことは言えませんが、個人的に、「お得なもの」と呼ばれているものの付き合い方については、自分なりに考えていたりします。

 

結論としては、「どのみち必要なものなら利用する」という軸があります。

 

何かというと

「何やらお得になるらしい→なら商品券買う」

 

ではなく

 

「もともと買うつもり→もっとお得になるなら商品券買う」

 

ということです。

 

順番が、「買うありき」の場合で、お得なものが利用できるなら、ついでにやる、程度のものです。

 

プレミアム付商品券は、市内などの地域限定でしか使えませんが、食品とか「どのみち買わなければならない」ものに使えるから、買いました。

 

どのみち買わないといけない食品なんかで使えて、25,000円分が20,000円で済んで、結果的に20%お得になるなら、じゃあ利用しようかね

 

という感じです。

ウチは、おそらく食品のみに利用します(なんか最近、家の食費すげえかかる。。)

 

節税対策に通ずるものがあると感じるわけです

なんでこんなこと書いたかというと、このプレミアム付商品券を買う時に、「節税対策と同じ感覚」を覚えたからです。

 

というのは、一般に、利益が出た時に「節税しなきゃ!」とか考えるわけですが、なんでもかんでも節税ありき、節税ファーストだと、本来的に思考がゆがんでいくと思うわけです。

 

節税制度が使えるからといって片っ端から行うと、自分に本当に必要な(かつ効果の見込める)ものなのか分からなければ意味がないし、結果的に払う税金は減っても、節税策のために現金がもっと出ていった、みたいなしょうもない現象が起こります。

 

そうではなくて

 

利益出た→なら税金は払うよ→でもいずれ必要なものなら、決算までに行動(買っておく)して、税金もその分減るなら、アリ

 

こんなイメージでいたほうが、事柄の流れと思考・行動の流れが一致していて無理がないと思うのです。

 

そもそも利益出たんなら、そりゃあ税金払うだろうが。。と思うのです。

 

節税するのが目的ではなく、お金を残すことを目的にしているはずです。

 

(若干、諦めの境地。でも、そのほうが気が楽になると思うんです。)

 

まとめ

「お得な制度」というのは、どこか「節税」と似ているところがあるな、と思ったので綴りました。

そうはいっても、事業活動においては、節税策が有効なシーンはたしかにあります。

 

クライアントには、総合的に、どう見ても活用した方が結果的にお得!というタイミングと方法で、ご提案するようにしています。

利益を出しながら、必要な税金・削れる税金といった「バランス」が大事です。

編集後記

愛する息子が、コールマンのガスランタン(ノーススター)を破壊。

グローブ(灯りを覆うガラスケース)が粉々になり、僕の心も粉々に。

磯谷雄大(いそやたかひろ)
書いている人
磯谷 雄大

公認会計士・税理士。
松戸市在住の37歳。
公認会計士として14年、税理士として10年経過。
主に「設立+創業融資+税務」に特化して創業初期に悩むお客様をサポートしています。
現在は「一人で自由に生きる税理士」として活動中。
事業を継続するため、健康を保つために「筋トレ+サウナ」を習慣としています。
あと、よく木更津で釣りしてます。

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