こんにちは、首が治った税理士の磯谷です。
うれしいので早速、鉄棒の周りにいます。
正しいポジションで懸垂しています。
ところで、今回は「節税の思考」について。
経営していてもプライベートでも、「確実なる得」というものは、そうそうあるものではないと思います。
だいたい、見返り(代償)があったり、トータルでみれば「それほんとに得?」みたいなものが多いです。
とはいえ、利用できるものは少なからずあるし、活用したいです。
このあたり、思考の優先順位をはっきりさせて、うまく活用していきたいです。
プレミアム商品券を買ったわけなのですが、そのときに節税の考え方について思うところが出てきたので、記録するのだ。
プレミアム付商品券買ったよ
「プレミアム付商品券」。
皆さんご存じでしょうか?
そうです、こういうやつです。
ドグシャってなってますが、概要はというと
①目的
②購入可能対象者
・2016/4/2~2019/9/30までの間に生まれた子供がいる世帯
⑤販売期間と利用可能期間
⑥注意点
・販売店舗が郵便局とか指定の販売場所に限定
・対象外がある(税金・公共料金支払い、事業活動上の仕入れなど)
・その他ぽろぽろ
など、少々注意は要りますが、総じて20%お得となるものです。
制度趣旨などを考えると正直、全面的に喜ばしいものではないのですが、しょせんは税理士の磯谷でございまして、該当者となっていたものですから、長いものに巻かれた次第です。
お得なものを活用するときの思考
長いものに巻かれているくせに偉そうなことは言えませんが、個人的に、「お得なもの」と呼ばれているものの付き合い方については、自分なりに考えていたりします。
結論としては、「どのみち必要なものなら利用する」という軸があります。
何かというと
「何やらお得になるらしい→なら商品券買う」
ではなく
「もともと買うつもり→もっとお得になるなら商品券買う」
ということです。
順番が、「買うありき」の場合で、お得なものが利用できるなら、ついでにやる、程度のものです。
プレミアム付商品券は、市内などの地域限定でしか使えませんが、食品とか「どのみち買わなければならない」ものに使えるから、買いました。
どのみち買わないといけない食品なんかで使えて、25,000円分が20,000円で済んで、結果的に20%お得になるなら、じゃあ利用しようかね
という感じです。
ウチは、おそらく食品のみに利用します(なんか最近、家の食費すげえかかる。。)
節税対策に通ずるものがあると感じるわけです
なんでこんなこと書いたかというと、このプレミアム付商品券を買う時に、「節税対策と同じ感覚」を覚えたからです。
というのは、一般に、利益が出た時に「節税しなきゃ!」とか考えるわけですが、なんでもかんでも節税ありき、節税ファーストだと、本来的に思考がゆがんでいくと思うわけです。
節税制度が使えるからといって片っ端から行うと、自分に本当に必要な(かつ効果の見込める)ものなのか分からなければ意味がないし、結果的に払う税金は減っても、節税策のために現金がもっと出ていった、みたいなしょうもない現象が起こります。
そうではなくて
利益出た→なら税金は払うよ→でもいずれ必要なものなら、決算までに行動(買っておく)して、税金もその分減るなら、アリ
こんなイメージでいたほうが、事柄の流れと思考・行動の流れが一致していて無理がないと思うのです。
そもそも利益出たんなら、そりゃあ税金払うだろうが。。と思うのです。
節税するのが目的ではなく、お金を残すことを目的にしているはずです。
(若干、諦めの境地。でも、そのほうが気が楽になると思うんです。)
まとめ
「お得な制度」というのは、どこか「節税」と似ているところがあるな、と思ったので綴りました。
そうはいっても、事業活動においては、節税策が有効なシーンはたしかにあります。
クライアントには、総合的に、どう見ても活用した方が結果的にお得!というタイミングと方法で、ご提案するようにしています。
利益を出しながら、必要な税金・削れる税金といった「バランス」が大事です。
編集後記
愛する息子が、コールマンのガスランタン(ノーススター)を破壊。
グローブ(灯りを覆うガラスケース)が粉々になり、僕の心も粉々に。