こんにちは、加糖のコーヒーが苦手な税理士の磯谷です。昔は加糖派でしたが、いまは無糖じゃないと無理になりました。
そんなことより、今日は税理士を選ぶポイントについて。
税理士といっても、色んな人がいます。
料金も大事な要素ですが、そこは置いといて、ここではそれ以外の要素で考えてみたいと思います。
気にしても良いかなと思う3つ
とりあえず、以下の要素で検討してはいかがでしょうか?
・対応のスタンス
・パーソナリティ(相性)
過去のキャリア、得意分野
まずは、依頼者側が税理士に何を依頼したいか、解決してほしいかというところから考えて税理士を探していく感じがいいと思います。
税理士にも得意だったり不得意だったりする分野があります。
ルーツ的にみれば、税理士とひとくくりにいっても、試験組、国税OB、公認会計士・弁護士など、税理士登録するまでの足跡は多様です。
したがって、経験してきた実務内容も多様ですので、税理士だからといって依頼者側が望む結果を誰もが実現できるとは限りません。
たとえば、こういう視点で探すのが良いと思います。
税の分野での切り口でいえば
・個人の税務が得意(所得税)
・資産税が得意(相続税、贈与税)
・融資支援が得意(創業融資などの資金調達)
・税務調査が得意(国税OBなど)
・決算書分析や問題点の抽出が得意(公認会計士に多い)
・業種に特化(美容院限定、医療限定、建設業限定など)
税理士側としても、オールマイティというよりは自分の得意分野などを具体的に開示していく方が、自分が求める顧客像に出会いやすいと思います。
僕は、求める顧客像としては特に「スタートアップ期の事業者」というのは意識しています。
設立・創業融資からサポートさせて頂いて、必要であればその後の顧問、という導線です。
理由は、0から構築していく時が一番楽しいと思うからです。
業種は特に絞っていません。なぜか建設業が多いですが、IT、サービス、小売卸売、学習塾、運送、造園、介護、芸能、アニメーション、スポーツ系など様々ですし、士業のクライアントも。
これについては、いろんな人種と接したいからです。
びっくりするぐらい生き様が違うので、見ていて楽しいです。
対応のスタンス
これも税理士によって様々です。
依頼者側としても、確認しておくべきポイントはあります。
タイミング・スピード系を求めるのか
例えば、「フットワークが軽い!」とか「レスポンスが早い!」とかこういうスピード系を重視するなら、年齢は比較的若かったりする税理士が公にウリにしていることが多いです。
(もちろん、年齢は関係ないです)
ちなみに僕の事務所は、「メール返信は原則24時間以内に返事します」とか書いてはいます。
※間違っても24h対応とかコンビニ的なアレでは全然ないです。
実際に24h以内には返してますが、それが強みかどうかは定かではないです。
それは依頼者様が評価ないし判断することです。
当たり前だと言われればそれまでですし、実際にクライアント様から「レスポンスが早くてやっぱ助かります」と仰って頂いたこともあります。
ただ、これもさじ加減的な一面はあります。
僕の場合は原則24h以内に返しますが、いわゆる「即レス」はハナから追求していません。
なので、午前に連絡入ってたものを午後に返事したとして、それが「遅い!」とかいう話になるなら、もはや打つ手なしです。
それと、原則24hというのは、前提として営業日ベースで考えていますので、例えば日曜とか祝日に返事を必ずするかといったら、それはしません。
また、夜対応が可能かどうかも業種によっては重要かもしれません。
知人の行政書士は、夜21時~午前4時までとかだったかな、そんな感じの営業時間でやっていたりもします。
時間を使って意図的に業種を絞ってますね。
(僕はその時間帯は筋肉を休めてあげたいのでやれません。寝ます)
連絡ツールは何か
あとはコミュニケーションツールです。これも最近は結構大事です。
電話、メール、SNSなど。色々ツールがあるので。
以前は電話も平気なスタンスでしたが、今はHPに電話番号は載せていませんし、やりとりの基本はメールかSNS(LINE、Messenger、Chatworkなど)と契約前にお伝えして合意を頂いています。
電話は、もう嫌いになりました。。だってあれ受け手としては無慈悲にこちらの領域に入ってくる感じだし、掛ける側としてもいつがベストなタイミングか考える(気を遣う)時点で面倒です。
ただ、緊急時はこちらも電話しますし、かけて頂いていますので、完全シャットアウトにはしていません。
ちなみに、少なくとも、FAXは出来るだけ早めにこの世から消えてほしいです。。
それと、資料のやりとりの方法も確認しても良いと思います。
郵送なのか、それともクラウドストレージでやるのかなど。
僕の事務所ではDropboxで共有するのが多いです。
誰が対応するのか
その他、意外に重要なのが、「誰が対応するか」です。
これは税理士事務所と初めて関わる方は最初はびっくりするかも知れませんが、税理士本人が対応するかは、必ずしも当たり前のことではありません。
ひとり税理士(従業員がいない)なら本人がやるしかないので関係ないですが、組織化された事務所であれば、だいたいクライアントごとに担当者が付き、日々の対応窓口や月次決算はその担当者がします。
その担当者は、税理士資格があるかも知れないし、全くないかも知れません。
税理士(主に所長)は、決算後に顔を出すかも知れませんし、全く会わないケースもあります。
これは業界の不思議なところです。
依頼者と税理士のつながりが直接でなく間に第三者が挟まっている場合は、レスポンスの速度にも影響します。
また、この話は料金にも反映されてくる要素があります。
大人数で運営しているところは、例えば税理士が全然関与しない代わりに安い可能性もあるし、税理士ひとりで全て対応するところは、抱えるクライアント数も限られますし、税理士が全て直接工数を使って関与するため、料金もそれ相応になる可能性もあります。
まあ、値段に関しては何ともいえないところもありますが。
とにかく、依頼者側としては「契約後の対応は誰がするのか」というのは確認しておいた方が良いと思います。
パーソナリティ(相性)
色々書きましたが、なんだかんだ、これが一番の決め手になるのではないでしょうか。
「相性」「インスピレーション」といった要素です。
相性でいえば、人間は「共通事項」がある人物に好意を抱く習性があります。
この共通事項があると、依頼者様も親近感が湧いたりして、なぜか安心して頂けることが多いです。
なので、例えば趣味、出身地、学歴、家族構成など、一見どうでも良いともいえる情報を出している税理士は、依頼者側としても、人物像が想像しやすいので探す手がかりとなり得ます。
僕も、そういうのをHPで公開しているのですが、やはり、選んで頂く決め手になっていることが多いです。
これは、詳しければ詳しいほど、共感してくれる傾向にあります。
具体的には、「趣味、音楽、旅行」とかの大項目よりも掘り下げて開示します。
音楽鑑賞なら「Jimi Hendrixが好き」とか、海外旅行なら「行ったことある国」とか、漫画なら「ジョジョ好き」「ブチャラティが超好き」とか、映画なら「マーベルが好き」「アイアンマン最高」とか、ハーレー好きとか、そういうところから。
出身地でいうと、僕は木更津生まれですが、それと趣味の海釣りが合わさって「私も釣り好きなのですが、木更津の沖堤防よく行くんですよ」みたいな会話になって、税務の話する前にいつの間にか契約して頂いたりもしました。
また、出身小学校が同じだったり、同じ名前だから来たとか、もう色々です。
スーパーファミコンを事務所に常備しているので、懐かしいソフトとかやって和むときもあります。
最近では、商談の最初の会話が「上腕三頭筋の追い込み方」でした。建設業の方です。死ぬほど盛り上がりました。
とりあえず、事務所の会議室は好きなものを色々置いたりしてます。会話のネタになるときがあるので。
要は、冒頭にポイントとして挙げた「経験」とか「分野」も大事ですが、そもそも税務って何やってるか分からないし、誰がやっても違いがわからないから、どうせ依頼するなら近い奴がいい、みたいな視点で選ばざるを得ないパターンも少なからずあるのかなと思います。
これは税理士側としても、お客様の属性は仕事のしやすさに直結するので、ターゲットを絞るという意味で実は大事なのです。
お会いする前から「何となく磯谷はこういう奴っぽいな。ダメっぽいな」とうすうす感じて頂けているので、商談のアイスブレイクとしては既に終わっているような感じで入っていけるので助かります。
逆に、「こういう馬鹿そうなやつはムリ」と判断されれば、そもそもバッサリ候補から外せますのでお互いに時間もとられず、良いと思います。
あとは、実際にお会いしたときのインスピレーションではないでしょうか?
これはもう理屈ではない感覚的な部分なので、直感が合っていたら、それはそれは良い出会いなのだと思います。
もちろん、仕事ですから、共通事項があったところで判断材料にするかは人それぞれですし、決断に後悔してほしくないです。
内容が伴っていないと話になりませんが、得てして意外に、こういうフィーリングめいたところが決め手になるケースも結構あります。
編集後記
キャンプにいきたいです。
仕事の外部パートナーの方とツーリングのお誘いもあるのですが、もはや行けるか定かではないです。とりあえずバッテリー充電しないと。
一日一新
ドライヘッドマッサージ
今日のトレーニング記録
・プルアップ 10回×2セット
・ホリゾンタルプル 30回×3セット
時間が無いので背中だけ