こんにちは、テレビを観ないので捨てても構わないけど、子供はEテレ観るので捨てられない税理士の磯谷です。映画は好きです。
ところで、今日は独立後の仕事の話を。
自分は独立して以来、ひとりで仕事をしています。
ひとり税理士ってやつです。
(他士業と連携して仕事することはありますが、雇うのはナシです)
今のところ人を雇うつもりはないのですが、そうすると仕事や周辺雑務などの全ての行動を自分ひとりで行います。
必然的に、「事業=生活」みたいになりますし、テンション高いときも低いときも関係なく、自分で全てやらなければなりません。
なので
・収入
・モチベーション
・時間
のコントロールやバランスはかなり大事です。
ただ、これがなかなか難しかったりします。
※息子のトーマス愛が止まらないので、木製のレールセットを購入。
メシの種になる継続的仕事はモチベーションが低くなりがち
得てして、「事業の基盤となるような継続収入」というのは、モチベーションの維持が難しいと感じています。
税理士でいえば、いわゆる「顧問契約」などです。
これは「月々いくら」みたいな基本料金を頂くことが多いので、契約後は半永久的に収入が発生します。
俗にいう「安定収入」なるものです。
これが、まずモチベーションの維持を難しくする要因のひとつです。
独立当初は特に有り難く(もちろん今でもそう)、税理士や弁護士に特有の頼れる収入ツールなわけですが、業務的には、これが中々フワッとしている要素があります。
理由としては、「ある明確な目的に対する結果や評価を直接的に感じにくい」、という要素があるからかも知れません。
仕事と成果の1対1の関係みたいなところです。
また、期間的な〆切もないところも要素としてあります。
日々の会計税務の質問や相談対応、また経営に関する気付きなどを可能な範囲で提供するなど、年間を通じてクライアントの活動を裏でサポートすることになるので、とても大事ではありますが、明確な案件や期間の括りがありません。
変な話、時が経つと「当たり前のこと」のように錯覚してしまうことがあります。
これらが、モチベーションを維持するのが難しい理由かと思います。
たしかに月々の売上(ひとりの場合は生活そのもの)の計算がつきやすい安定収入で、飯のタネなのでしょうが、かといって、それにしがみついていると将来ロクなことがないのかも知れません。
一度契約して落ち着くと、これで安泰だぜ!みたいな勘違いをするのです。
この先は特に、いつだってこの顧問契約という業界常識は崩れてもおかしくないと自戒しなければ。。
終身雇用だって崩れましたし。
安心安全の安定収入ではなく、ただの「固定収入(しかも今のところは)」と認識した方が良いと思います。
もちろん、刺激的な質問や相談がある時は気が引き締まりますし、調べ物もするし新しい経験も得られます。
が、クライアントのほうも特に要件は無く、結果的に1ヶ月何もしなくても、固定収入は発生してしまうわけです。
これは相手の立場で考えると、クライアント側は、固定費が発生する割にメリットや効果をなんだか感じにくいという面もあったりします。
このあたりの感覚も、難しい部分だったりします。
このように、固定収入というのは生活の基盤としてはかなり有り難いものですが、油断しますし、モチベーションという点では反比例しがちです。
クリエイティブな仕事はモチベーションを向上させる
一方、いわゆるクリエイティブなジャンルの仕事は、モチベーションを向上させる要素があります。
継続系もありますが、どちらかというと単発型の業務に多い気がします。
僕の業務メニューでいえば、
・創業融資支援
・個別コンサルティング
・セミナー
などです。
目的が明確な1対1の仕事で、案件によって内容や要求されるスキルも違います。
かつ、基本的には期限があり、比較的結果が明確に分かりやすいジャンルです。
何より単発なので、継続案件とは違ってクライアントに対する過去の予備知識がないですし、その時限りの緊張感はやはり継続系よりは締まりがあります。
また、収入面でもコンスタントに発生するものでもないですから、不安定ですし、予測が立ちづらいものではあります。
ただ、こちらの方が比較的、工夫次第で結果が変わってきますし、創作していくイメージなので、モチベーションが上がったりします。
ひとり税理士の方は、継続案件(顧問契約)もやりますが、こういった単発系に力を入れながらモチベーションなり緊張感を維持されているケースも多いように思います。
でもジレンマがある。時間との関係で
このように「収入の安定性(固定)とモチベーション」は比例しないことがあります。
一方で、「モチベーションと時間」も比例しないところがあります。
というのは、クリエイティブな仕事は、モチベーションは高まりますが、案件や状況に応じて時間や手間がかかることが多いのです。
なので、抱えられる数が時と場合によって限定されます。
他方、メシのタネになりやすい顧問契約のほうは、突発的なものや事件性のあるものの対応を除けば、時間はそれほど意識されないものです(だからこそ油断しやすく、危ないのですが)。
モチベーションを高めることと、時間を有効に活用するのを両立させるのは、とりわけひとり税理士には必要なことですが、試行錯誤が必要だったりします。
まとめ
・収入源
・モチベーション
・時間効率
このあたりは、特にひとり税理士であればバランスを常に見ていく必要があるかと思います。
特に時間は有限なので、プライベートを仕事と区分してバランスも見たいタイプであれば、そこもまた重要なファクターかと思います。
編集後記
今日は久々に電車に乗ったのですが、まあとにかく満員電車。
満員電車は、戦場の最前線のストレスと同等らしいです。
一日一新
・トーマスの木製レールセット
・DITA(新宿伊勢丹)で眼鏡選び