こんにちは、公認会計士の磯谷です。
先日、昭和女子大学附属昭和高等学校にてキャリア教育講座の講師をしてまいりましたので、その模様を記録しておきたいと思います。
日本公認会計士協会のキャリア教育プロジェクト
今回は、日本公認会計士協会(JICPA)の若年層向け会計教育講座としてのプロジェクトの一環で、主に「中高生向け」の教材制作のためのパイロット授業みたいな位置づけの催しでした。
JICPAでは、小中学生向け、高校大学向けの教材はあるものの、中高生向けが中抜けみたいな状態だったため、今回こちらのターゲット層をフォローする形とのこと。
高校では、2022年度から金融教育がカリキュラムに組み込まれて義務化されましたが、この動きに合わせて会計士業界としても認知度を高めていきたいところなのかなと思います。
昭和女子大学附属昭和高等学校について
今回は昭和女子大学附属昭和高等学校にて授業させて頂きました。
田園都市線の三軒茶屋駅から徒歩数分。
ここは小学校から大学まであって、敷地に入ると全体が大学キャンパス的な感じで清楚な印象。
女子高に初めて入ったので妙な緊張感がありました。
当たり前ですが各クラスの近くに男子トイレが無い…。職員室の前だけなのか。。
授業の様子
授業は2時限目と3時限目に各1クラスずつ教室で行いました。
1クラス30名ぐらいですかね。教室ってどこか懐かしいです。
この日は、会計士2人1組×2グループで計4クラスを担当。その翌日も授業があったみたいです。
ご一緒させて頂いた会計士の方は昭和女子高校の卒業生の方でした。
授業内容としては、こんな感じで50分授業しました。
①募金を例にした情報公開の必要性
②株式会社の仕組み、株主、決算書について
③公認会計士の監査の必要性
④公認会計士のキャリアパス
募金という一般的な事例を使って、その使途や相手が怪しいとダメだよね、という流れから透明性が必要という方向性に持っていき、これは株式会社の決算書も同じことだよ、という流れ。
これを信頼できるように外部チェックをするのが公認会計士の監査の役目、ということなのですが、やはり高校生がいきなり聞くには少々難しい内容かなと。
公認会計士の全ての仕事は監査が基本になるわけですが、ここをどうやって相手に興味を持たせるかは今後もテーマになるかと思います。
ちなみに公認会計士を知っている学生は各クラス2~3名でした。
結構多いなと思いました。(自分は高校時代知らなかったので)
監査は数字や決算書を凝視してデスクワークするというよりは、数字が作られるもととなる営業所、工場、子会社などの国内外出張が多いことや、役員や現場の人とのコミュニケーションや現地の美味しいものを食べたり観光して結構楽しめる側面があるので、その辺りはアピールしておきました。
女子高なので、女性ならではの働き方や資格の活用法なども触れながら。独立もできますし。
リアクションは様々ですが、やはり学生を相手にした地域活動は少なからず良いことだなーと思いつつ、今回の授業は閉幕しました。